ロンドンオカンの言いたい放題

心も財布もど庶民のオカンがいそいそとロンドンへ。何を間違ったかド級の金持ちがゴロゴロいる環境と接点を持たねばならなくなった。さあ、オカンどうする??

ロンドンへお引越

行くぞと決めたロンドンですが、はいそうですかとスーツケース2個で動けるのは独身のうちだけ。家族を連れての海外移動となるとやることすることが膨大にあるわけです。そう思うと、会社の一存で、あの国へ行け、この国へ行けと駒を動かすように社員を動かす日本企業、そりゃ手厚い駐在手当でも出さないと社員としてはやってられませんよ。

というわけで引越です。

結構な年数を過ごした家の中というのは大抵モノで溢れています。

特にオカンのように家の中に籠るのが好きなタイプの人間は家の中が聖域。しかも、食べることに命をかけるときているので、服の数より食器の数がハンパありません。しかも、冬の長い国では何をするって本を読むので本の数もハンパありません。そして悲しいことに「本」と「食器」は2大引越泣かせの代物でもあります。つまり、「重い」「かさばる」というわけです。

と考えると、もしかしたら。

外交的で外に出るのが好きなタイプの人は恐らくこういうモノが家の中に少なく、逆に洋服や化粧品など対外的に必要なツールが多いのかなと思ったり。しかもこれらって、コンパクトにまとめられて移動しやすいモノでもあり。つまりは自身の移動も比較的簡単に思いついたりできてますます行動的外交的になっていく。

オカンのように家に籠れと言われたら1週間でも2週間でも籠れるタイプの人は、どっしりと移動させにくい上記のようなモノが増えていき、ますます籠もり動かず、ますます内向的になっていく。これに居心地のいいソファーや椅子などがあればもう二度と外の空気を吸うことはありますまい。

あ、オカンのざっくりした推論ですよ。何の根拠もありません。

ウダウダ言っていても仕方ないので思い腰を上げて、今流行の断捨離決行。

上記の推論より、何が一番早く捨てられるかといえば、外交的お品たち。服も化粧品もばっさばっさと捨てられます。そもそも化粧品など腐ってるであろうものがほとんどなのでこの際全部捨てちまいましょう。

おお、バリキャリ時代に粋がって買ったスーツの面々。若い衆に全部あげてしまいましょう。どうせ、アラフォー似合いません。バリキャリ時代ちょいと小金があったのでドルガバやグッチやらそうそうたるハイブランドの面々が見え隠れして「これで不動産でも買って転がせばよかったよ!」と当時のオツムの弱い自分を嘆きつつ、二束三文でリサイクルショップに持っていく。

そして、対峙したるは「本」と「食器」。どうやって減らすか?減らしませんよ。厳選され吟味された大切なものです。持っていきますよ。

 

引越が断捨離のいい機会になると言いますが、これは本当ですね。

とはいえ、家族四人の犬一匹、大小合せて合計483箱、加えて夫の趣味のワインが200本(高い酒税をかけられてまで移動する価値はあるのか?と問うのはやめておく)。すごい荷物であることには変わりありません。

引越業者の兄ちゃんたちにも、文句言われました。なんでこんなに重いものばっかりあるのか、おまえさんの職業はシェフかフードコーディネーターか?旦那は学者か?

オカンははたと気付きます。

これらの荷物を収容できる家が果たしてロンドンで「予算内」に見つかるのか???

もはやムンクの叫びに似た様相になってきました。ぎゃーーー、家探し!!!