ロンドンオカンの言いたい放題

心も財布もど庶民のオカンがいそいそとロンドンへ。何を間違ったかド級の金持ちがゴロゴロいる環境と接点を持たねばならなくなった。さあ、オカンどうする??

ロンドンで小学校を探す Part 2

 

 

londonokan.hatenablog.com

 

Part 1に引き続き。

ドイツ人学校のスポットを確認してから、脳天気なオカンはすっかり気が抜けて、各ロンドンの私立小学校へ登録したこともうっかり忘れそうでした。とはいえ、そのドイツ人学校も、その他の学校も直接行って見てみないことには何とも決められません。

百聞は一見に如かずです。

イギリスにはオフステッドという教育水準局という独立した学校評価組織が存在します。ここから派遣される査察官がイギリス中の学校を査察し、4段階の評価(「Outstanding (大変良い)」「Good(良い)」「Required Improvement(要改善)」「Inadequate(不適格)」)をつけます。それらの評価はオフステッドレポートとしてこちらで誰もが閲覧できるようになっています。つまり、我々のように右も左も分からないところから子供の転校先を考えている家族にとっては、最初のリサーチの段階では大変に参考になる情報と言えます。

オカンの場合、学校選択が第一優先項目だったこともあり、ロンドン及びロンドン近郊全域が候補だったので、その膨大な学校数から数校に絞り込むだけでも大変な作業なわけで、学校ガイドで学校の仕組みや特徴を勉強した後の段階でこのオフステッドを利用しました。つまり、「足切り作業」です。加えて友人A嬢からもらったリストで更に絞りこみをかけました。その結果がPart 1に挙げた学校だったわけですが、まあ誰もが同じことを考えますし、超絶に狭き門であることは明白。

しかも3年生ともなると、私立校は編入にあたって試験が課されます。これはうちの娘は圧倒的に不利でした。なにしろ、今までいた国ではまず小学校スタートが1年遅いのです。つまり、娘は編入時点でやっと小学校1年生が終わった段階で、いきなりイギリスで小学校3年生になるのです。学力達成度という観点ではほぼ絶望的だなと思っていましたが、とにかく見学や面接を受け付けてくれる学校には片っ端から当たってみることにしました。学力は遅れていても、オカンの娘7歳にはたった一つ大きな強みがありました。それは7歳時の段階ではという注釈はつきますが、英語、ドイツ語、日本語のバランスの取れたトライリンガルというものです。オカンはとにかく7歳という母語が定着するまでに3カ国語をバランスよく彼女の脳内言語引き出しに格納する作業に尽力していました。その部分を学校が評価してくれるなら、そこが彼女にとって適した学校だとなんとなく思っていた節があります。

一方、駐在手当の一つである「学校探し」も大変ありがたく利用させてもらいました。学校サーチは一つのビジネスとして成り立っているんですね。ちいさく驚きでしたが、そのニーズは多いため当たり前っちゃ当たり前です。

5月時点で様々な私立校の編入可能枠をざざっとリストしてくれ、その数たるや、数十校はありました。上述リサーチのおかげでその数をすぐに絞り込んで連絡。なんと、その中に5大女子校のうち2校がリストにありました。よって、ダメ元でエージェントにアセスメント(編入試験)のアポイントメントを取ってもらいました。

アセスメントを含めて学校訪問が可能な期間は1週間。べつに決まりはありません。オカンと娘の気力持続可能期間が1週間だと思っただけです。オカンは面接して学校長とくっちゃべっていればいいですが、田舎育ちの7歳の娘に編入試験等のストレスは1日2校、最長5日、最大10校でしょう(これ、かなり鬼母的であり非現実的でありというのは自覚しています)。現実として最初の3日間が肝だとふみ、難関校から順にアポイントメントを取ってもらいました。

1日目=ロンドン北西部の私立学校2校(うち1校が第三希望)

2日目=リッチモンドのドイツ人学校(面接のみ)とロンドン南西の私立学校1校(第二希望)

3日目=ロンドン西の私立学校1校(第一希望)

4日目=ロンドンセントラルの私立学校2校

5日目=ロンドン東の私立学校1校

 

結果として第一希望校(Part 1であげた学校の一つ)から試験を受けた翌日の朝7時にオファーを頂くことができ、それが学校訪問開始から4日目の朝で即決。その後に予定していたアポイントメントは全てキャンセルしました。通常なら一校一校に書面にてお詫びを送付するのが礼儀ですが、そこもエージェントが全て引き受けてくれたことも有り難いサービスでした。

ドイツ人学校は個人的にアポイントを取っていた学校なのでこちらだけは書面にてお礼をしたことになります。

余談ですが、余った2日間は娘たちとロンドンで大英博物館に行ったり、ロンドンバスで周遊したり遊び倒しました。

次にPart 3にて、この学校に決めた経緯を述べます。