ロンドンオカンの言いたい放題

心も財布もど庶民のオカンがいそいそとロンドンへ。何を間違ったかド級の金持ちがゴロゴロいる環境と接点を持たねばならなくなった。さあ、オカンどうする??

ロンドンで小学校を探す Part 1

やりたい放題の人生も半分も過ぎれば大抵息切れもし、さほど執着もなくなってくるというもんです。となるとがぜんオカンの優先順位は子供たちの環境を整えることとなります。

子供たちが最も時間を過ごす場所=学校なわけで、結果的に学校選びが再重要項目に上がってきますね。オカンに子供は2人いて、どちらも娘です。7歳と3歳なので、それぞれ小学校とナーサリーを探す必要があります。

ざっと調べたところ、イギリスの学校制度は何気に複雑で、男女で入学時期や卒業時期が違ったり、私立 (Independent School) と公立 (State School) では登校日数すら違ったりします。共学ももちろんありますが、男子校女子校と分かれている学校も多い。地域によっては人種の偏りもあるし、国際都市なだけあって、言語の数だけそれにベースにした学校もあります。インターナショナルスクールも山のようにあります。

なんだこりゃな選択肢の多さに、まずはリサーチを開始しました。参考にしたのは

The Good Schools Guide London South

The Good Schools Guide London North

大抵の学校は網羅されているということで取り急ぎこちらの小学校(PrimaryとPrep-School)の部分を読破。7歳の意向を聞くと「女子校に行きたい」というので、共学と女子校を網羅すると老眼に響くため、こりゃ幸いとばかりに共学校を全部省く。

私立はお金がかかるので、まずは公立と思い、いいと評判の公立に片っ端から電話をかけました。1時間後、あまりの疲労に脳内が完全にショート。なぜなら、めぼしい公立はどこも定員オーバー。どうしてもと食い下がると、

「じゃあ、いいですか?学校から200メートル以内に住居を定めて下さい。それでも、この学校に来れるかどうかは来てみないと分かりません」

そんな賭けできるわけないでしょうが。8月下旬に来て、どうにか200メートル以内に住所を決めて、それで「あ、無理です3キロ先の隣の学校に行って下さい」って言われた時にオカンは平静でいられるとはとても思いません。

 

ええい、それなら私立じゃ。子供のためならオカンは芋食ってでも行かせてやる!と鼻息荒く方針変更。オカンの愛すべきロンドン在住友人、才媛のAちゃんに愚痴がてら泣きつくと、ほいさっさとあたってみるといい私立女子小学校をざざっと羅列してくれました。一つ一つリサーチすると、なんでしょうかね、どの学校も「Registered immediately after the birth」という奇妙な一文が目に入ります。前述のA嬢に聞くと

「ああ、分娩室の前で各有名校の登録用紙をパパさんが持って待機してて、産まれた瞬間に提出しに走るんですよ」と驚愕の事実。そういえば、有名校とはいえ入学はfirst come first serve、つまりNon-selective、選考せずに早いもの順で決まると書いてある。こりゃ、無理だ。絶対無理だ。と絶望感に苛まされつつも電話だけは全部かけてみました。すると、なんだこの超絶フレンドリーな対応は!先日公立小学校でコテンパンな対応をされただけに、ものすごく丁寧できめ細やかな対応にすっかり心を奪われてしまったオカン。とはいえ、どの学校も小学校3年生へ編入ということで登録だけはさせてくれたけれど、これも空きが出たらの話。時は4月。7月位まで待たないと何とも言えないということで、宙ぶらりんのままである。

ちなみにオカンが登録した女子校は

Pembridge Hall Pre-School

Bute House

Falkner House

Kensignton Prep-School

5大女子校のうちの4校でした。

 

どうにも決まらないままでは不安なので次に当たったのがインターナショナルスクールとドイツ人学校。ドイツ人学校はほぼ受け入れてくれるということを知っていました。なぜならドイツ語を母国語とする国の国籍保持者だから。こちらリッチモンドに位置するとても美しい学校で、ドイツが補助金を出していることもあり学費も大変リーズナブル。インターナショナルスクールは学費がイギリスの私立校よりもはるかに高い割に、履修内容はさほどいいとは思えず。インターに行くならシニアからでいいと思った次第。インターナショナルバカロレア(IB-国際高校卒業資格っていうのかな日本語では)を取るにはシニアからで十分だと思ったのです。そもそもイギリスの名だたる中高はIBを取らせるところも増えてきているためインターにわざわざ行かせなくてもという結論。

結局、行くところがなければドイツ人学校があるということで心の平穏を取り戻したのでした。

<つづく>